JAM甲信 杉原孝一執行委員長・新年のご挨拶 |
明けましておめでとうございます。2025年の新春を、健やかにお迎えのこととお慶び申しあげます。
旧年中は、JAM甲信の諸活動に対して、ひとかたならぬ御支援、御協力を賜り、厚く御礼申し上げます。本年も引き続き宜しくお願い申し上げます。
本年は十干十二支で言うと「乙巳(きのとみ)」の年です。学んできたことや努力してきたことが、屈曲して軋む(きしむ)ほどになり、上蓋を跳ねるがごとく芽吹くと一気に極限まで伸びる、そんな勢いのある年であるといった言い伝えがあります。また、過去の巳年では蛇が脱皮して新しくなるような、日本社会にも大きな変化や再生する出来事が多く起こっています。2025年がこの言い伝えのような素晴らしい一年になることを願うばかりです。
昨年を振り返ってみますと、元旦に衝撃を受けた能登半島地震発生をはじめ、様々な自然災害、異常気象が多く発生した年でもありました。被災地の一日も早い復興と、被災された皆様が一日も早く安穏な日常生活を取り戻せる事ができますよう願っております。現在の日本を取り巻く状況は、行き過ぎとも言える円安、中国・欧州などを中心とした世界経済の低迷や、未だ続くロシアによるウクライナへの軍事侵攻、パレスチナ・イスラエル戦争など地政学的リスクの高まり、国内政治情勢の不安定化など、内外でのリスク要因の顕在化によって先行きに対する不透明感が増す状況となっています。その結果、原材料や食料品など多くを輸入に頼っています日本においては多くの物の値段が上がり、物価上昇も近年にない上げ幅となりました。また、企業業績においても円安の影響は顕著であり、輸出関連企業では利益が出ているものの、多くの中小企業では厳しい環境となっているのが実情です。
そのような中、2024 年春闘は、物価上昇に負けない賃上げを実現するため、すべての単組が「継続可能なものづくりへ」を目指し、前年を上回る取り組みを着実に進め、展開致しました。結果として、賃上げ額の単純平均は10,436円となり、昨年度の8,939円より1,497円プラスとなりました。
2024年春闘の平均賃上げ額、賃金改善額については、甲信はじめJAM全体として結成以来最高となり、これまでとは次元の違う水準の賃上げが実現しました。この結果を一時的なものとするのではなく歴史的な転換点とするべく、この賃上げの流れを継続していかなければならないと思っておりますので、2025年春闘に向け、皆さまの一層のご奮闘をお願い致します。
一方、2025年7月に行われます第27回参議院議員・比例代表選挙で「郡山りょう」氏の当選・JAMの議席を奪還することが本年の最大課題であります。ものづくり産業の発展のために、様々な課題の解決や共に働く仲間、組合員が豊かな暮らしを実感でき、安心して働くことができる環境を構築し、職場の声を軸にした政策実現を強力に推し進めるためにも、JAMの議席が必要です。「郡山りょう」氏の必勝に向け運動を進めていきたいと思っておりますので、組合員の皆様のご理解ご協力ご支援の程お願い致します。
結びに、2025年も皆様からの多大なるご支援とご協力を賜りますようお願い申し上げますとともに、皆様にとって、明るく希望に満ちた年となりますよう、共に頑張ることを誓いまして、年頭のご挨拶とさせて頂きます。
執行委員長 杉原孝一